クリムゾン、その周辺

今年も残り数時間となりました。
結局2010年中に再就職は出来ず、来年も就職活動継続となります。

さて、最近手に入れたアルバム2枚。
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GILES,GILES AND FRIPP 「THE CHEERFUL INSANITY OF GILES,GILES & FRIPP」 1968年作

Pete Sinfield 「Still」 1973年作

両方とも某有名CD・レコード販売店で700円くらいで購入。
ともに日本初CD化の時のヤツ。
ここの店は総じて中古の値付けが高い。目を皿のようにして店中探し回って700~800円クラスを
探してます。

ジャイルズ・ジャイルズ&フリップはクリムゾンになる前身のBANDのアルバム。
ピート・シンフィールドの方は、クリムゾン脱退後に出した唯一のソロ。



ジャイルズ~の方は、音だけ聴かされたら、これがクリムゾンに変わるの?って思うくらい違う音w
未発表曲集の「The Brondesbury Tapes」の印象はだいぶ違うらしいけど、こっちは未聴です。

アルバムの前半部と後半部にそれぞれ名前がつけられてて、なおかつ曲間に語りが入ります。
よく分からないけど、ポエトリー・リーディングとかレビューみたいな形態に近いのかも。
そういう意味でも、クリムゾン的なモノとはかなりかけ離れてる感じの作品。

このアルバム発表後、イアン・マクドナルドと元フェアポート・コンベンションのジュディ・ダイブルが
加わってくる。



かたや、ピート・シンフィールドのアルバムは曲はいろいろな雰囲気のモノがありますが
(カントリー調のヤツとか)、アレンジとかクリムゾンを感じさせる部分が多いです。
クリムゾン人脈のメンバーが多数参加してるってのもあるかもしれませんけど。
ほのかに漂うアヴァンギャルドな感じは直前に関わったロキシーからの影響も少しあるのかも
しれません。

この音を聴くと。第一期クリムゾンのかなりの部分をピートが担っていたのかなと思わされますな。

紙ジャケの出来はけっこう良いですね。イラスト部分は別の紙に印刷されて貼り付けてあります。
それなりの厚みのある厚紙のダブルジャケット仕様。
CDは20bitK2コーディングのリマスター盤。
オリジナルジャケットは、このCDのような薄いピンク色と青色の2種類が存在するようです。

「Stillusion」なるタイトルのアルバムもありますが、これは再発の際に曲順を変え、ボーナストラック
を2曲追加したモノ。 ジャケットは中央のイラスト部分をトリミングして引き伸ばしてある。



つい最近、クリムゾンについて面白い記事を読みました。
ほぼ同時期にデビューしているYESに関するモノですが、2枚目のアルバム発表後のツアー中に
ピーター・バンクスが脱退してしまい、YESはツアーを中止し新しいギタリストを探します。

ここで白羽の矢が立ったひとりが、クリムゾンのロバート・フリップらしいのです。
これって凄いなとビックリしました。

ロバート・フリップというと、普通はクリムゾンそのものと思われてますよね?
その彼を、YESはメンバーに誘っている。
その当時のロバート・フリップの立ち位置が、なんだかいろいろ想像されて面白い話です。

結局、ロバート・フリップはセッションをしたのみで参加せず、スティーブ・ハウがYESの
メンバーになるわけですね。



来年も良い一年になりますように。