Snowy White 「Change My Life」

1988年作品。
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Blues Agency名義のアルバムです。この後、同じ面子でもう一枚出しているはず。

入手は、ヤフオクで300円。西ドイツ盤ですが、オリジナルのジャケットなのか
どうかすらはっきり分かりません。
なにせ、彼のアルバムは日本では全て廃盤。Amazonのカタログにもこのアルバム
は載っていません。

Snowy White、とても魅力的なギタリストだと思うのですが、何故か陽の当たる場所
に中々出てきませんね。
古くは、Pink Floydのアルバム「Animals」のツアー「In The Fresh」にサポートギタリスト
として参加したり、Thin Lizzyでは派手なハードロック路線にはさまれながら2枚の
アルバムを残し、その後はソロ活動をメインにしつつ、元Pink Floydのロジャー・
ウォーターズのツアーメンバーにも度々名を連ねています。

ロジャー・ウォーターズのツアー動画は、断片的にyoutubeで閲覧出来ますね。
ここでの彼もどことなく控え目に映ります。
もう一人、ドイル・ブラムホール2世も一緒なのですが、彼はサウスポーだし、クラプトン
との活動や、スティーヴィー・レイ・ヴォーンへの曲提供等、メジャーな匂いをプンプン
させつつソロを弾いています。


さて、アルバムの話に戻りますが、このアルバム収録の曲はブルースのカバーと
オリジナルが半々。カバー曲はB.B.Kingの曲やウィリー・ディクソンの曲等を取り上
げてます。
メンバーはSnowy本人、ソロキャリアの良き相棒Kuma Harada(Bass)、元Babe Ruth
のドラマーJeff Allen、Vo&ハーモニカがGraham Bellの4人。

Snowy Whiteはレスポールのゴールドトップを使い、いかにもという音を出します。
大好きなアーティストなのに、日本のCDショップに彼の作品は並んでいません。

最近よく「CDが売れない」という言葉をいろんなところで見ますが、消費者側の原因
だけではないようにオイラは思います。


どのレコード会社も安易なベスト盤を乱発しています。
ライトに音楽を聴くには格好の素材であるのは、オイラにも理解出来ますが、逆に
オリジナルのアルバム達の価値を下げてしまっているように思えます。
また、最近は年齢の高いユーザー狙いで、名盤と呼ばれる作品を紙ジャケット限定
再発という形で市場に出しています。
一見、CDの購買欲を刺激しているように見えますが、これもちょっと待って!という
感じです。
だって、限定生産が終わったら廃盤なんですよ。
音楽との出会いは偶然である事も非常に多いです。その機会を日本の製作陣、
特にレコード会社はとても小さいモノにしてしまっていると思わざるを得ません。

一例を書きますと、2010年9月にDave Masonのソロ名義のアルバムが紙ジャケ
限定生産で発売されています。
ですが、ソロ一作目「Alone Together」はAmazonにはもう在庫がありません。
どんだけのプレス枚数だったのかと思うと哀しいです。
このアルバムは、英国ミュージシャンとアメリカのルーツミュージックとの距離を
縮めるきっかけとなった重要作です。

ところが、一年以上前に発売されたビートルズのリマスター盤は初回限定生産分
がまだAmazonにあります。
もちろん、「ビートルズ」の価値と「Dave Mason」の価値を同じ基準では語れませんが、
それにしても、この状況は酷いです。


おっとっと、話がだいぶ横道にそれてしまいましたがw 是非、Snowy Whiteの
アルバムも将来再発してほしいもんです。